- Chapter 1 電車/Train
- Chapter 2 登山家 - Mountaineer
- Chapter 3 秘密 - Secret
- Chapter 4 発明 - Invention
- Chapter 5 幼馴染 - Childhood Friends
- Chapter 6 エレベーター - Elevator
- Chapter 7 趣味 - Hobby
- Chapter 8 働き者 - Hard Worker
- Chapter 9 夢 - Dream
- Chapter 10 泣き虫 - Crybaby
- Chapter 11 ある冬の朝 - A Winter Morning
- Chapter 12 迷惑メール - Spam Emails
- Chapter 13 落とし物 - Lost Item
- Chapter 14 厄介な住民 - Annoying Neighbor
- Chapter 15 仮説 - Hypothesis
- Chapter 16 結婚 - Marriage
- Chapter 17 いとこ - Cousins
- Chapter 18 小論文 - Essay
- Chapter 19 違う人生 - Other Lives
- Chapter 20 黒い車 - A Black Car
CHAPTER 13
落とし物 - Lost Item
今日は歯医者の日だったので、隣町にある歯医者までバスで行かなくてはいけませんでした。マリはお昼ご飯を食べて家を出ました。少し前をおじいさんが歩いていました。
マリがバス停に着くと、前を歩いていたおじいさんが列に並んでいました。そして、マリはおじいさんの後ろに並びました。
そのおじいさんは、背が高く、髪が真っ白でした。そして、スーツを着て、帽子を被っていました。
マリは、「このおじいさんはどこへ行くんだろう?」と思いました。
ところが、おじいさんは突然列を離れて、どこかへ歩いていきました。その時、何かが地面に落ちました。
マリはそれを拾って、「落とし物です!」と言いました。でも、おじいさんはもういませんでした。
拾った物を見ると、それは指輪でした。すると、隣町に行くバスが来ました。
マリはとりあえずバスに乗って考えました。どうやっておじいさんに指輪を返そうかな。歯医者さんにいるときも、指輪のことを考えていました。おじいさんは困っているかな?それとも泣いているかな?
夕方、マリはバスに乗って帰ってきて来ました。
マリが指輪を拾ったバス停で降りると、あのおじいさんがバス停のベンチに座っていました。
マリはおじいさんに「すみません」と言いました。「このバス停で指輪を落としませんでしたか?」
おじいさんは驚いてマリの顔を見ました。
「ここで、この指輪を拾ったんです」とマリは言いました。
すると、おじいさんは泣きました。
そして、「ありがとう」と言いました。
「これは、昔、恋人に買ってあげた指輪なんです。
その人は結婚していて、子どももいます。だから、私がこの指輪をずっと持っていました。
その人は、今、不幸にも病気で入院しています。あと一週間しか生きることができません。だから、今から病院に行って、この指輪をあげてきます」
そして、バスが来ました。おじいさんは、マリにもう一度「ありがとう」と言って、バスに乗りました。