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CHAPTER 3

秘密 - Secret

ぼくは、人に言えない秘密があります。この秘密を人に話してはいけません。たぶん、このアパートには住めなくなるでしょう。だから、大家さんにバレてはいけません

その秘密は、ぼくが飼っているねこです。ねこの名前はトラさんです。黄色と黒の縞模様なので、トラさんと名付けました。

ぼくのアパートは、ペットを飼ってはいけません。大家さんは動物が好きじゃないかもしれません。大家さんは少し怖いので、トラさんは秘密にしたほうがいいです。

トラさんは、三ヶ月前に上司にもらいました。上司は子ねこを三匹飼っていました。だから、ぼくに子ねこを一匹くれました。それがトラさんでした。

ある日、上司はぼくに「ねこは好き?」と聞きました。ぼくは「犬よりねこのほうが好きです」と言いました。そして、次の日、上司はぼくにトラさんをくれました。

ぼくは、半年前にこの町に来ました。家族も友達もいなかったので、少し寂しかったです。でも、今はトラさんがいるので、寂しくありません。

ぼくとトラさんは毎日一緒にご飯を食べます。そして、毎日一緒に寝ます。

「ニャーニャー」

「ただいま」

トラさんはいつも玄関で待っています。家で待っているとき、トラさんは寂しいのかもしれません。もしかしたら、家族と兄弟に会いたいのかもしれません。

今日も家に帰って、玄関のドアを開けました。トラさんがいつものように玄関で待っていました。

「ニャーニャー」

「ただいま」

ぼくはトラさんと話していました。

「かわいいねこですね」

ぼくの後ろに大家さんが立っていました。ぼくはびっくりしました。大家さんはトラさんを見て、言いました。

「一人暮らしは寂しいでしょう」

「すみません。このねこは上司にもらいました。すぐに上司に返します」とぼくは言いました。

「いいですよ。大事にしなさい」

と、大家さんは言って、家に帰りました。

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